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プロポーズの言葉は、「僕は君が好きだ。
結婚してほしい」というあたりが、月並みではあるが妥当である。 それで悪いことはない。

何も飾りたて、細工を凝らさなくても、真意が伝わればそれでいい。 ただプロポーズの言葉に託されるべき内容は、それほど単純なものではすまされない。
プロポーズには、「僕はこれからこういう人生を歩いていきたい。 僕の協力者になってくれないか。
そして、君はどんな人生を生きたいのか。 「僕は君の協力者になるよ」という心が込められなければならない。
「僕は君のことを好きだけれど、ラブしているわけではない」。 ラブというのは、単なる好き嫌いではない。
今まで話してきたことに即して翻訳してみれば、「僕は君のことを好きだけれど、君の人生の協力者になるほど気持ちは定まっていない。 また君に、僕の人生の協力者になってくれというほどにも、僕の人生は定まっていない。
今は君個人が好きだというだけなんだ」ということになろう。 ラブには、相手の人生にまで踏み込んで責任をもつことを約束し、相手にも自分の人生に責任をもってもらう立場を求めるという思考が含まれている。
「好き」という感情だけではない。 知恵のある情愛とでもいえようか。

これまでプロポーズといえば男性がするものと相場が決まっていたが、もちろん女性の側からしていけないということはない。 むしろ最近は、いつまでも煮え切らない男性に女性の側からプロポーズするケースも多いらしい。
それでも、「自分からプロポーズなんてしたら嫌われるのでは」とためらう女性も多いだろう。 これから結婚しようという男女にとって、ためらいや迷いはごく自然なことである。
実際に結婚生活を経験してみない限り、本当の意味で相手が最上の人であることを確認する手立てはないのだから。 ひとつの不安が大きくなれば、それを抑えることはなかなかむずかしい。
結婚の間際になって、この結婚は正しいのだろうか、私は幸せになれるのだろうか、と迷い始める例は案外多いのではないか。 とくに、これから結婚しようとしている人間にとっては、しかし女性がリードしている例が目立つ最近の若いカップルを見ていると、男性が女性のプロポーズを嫌がるなどということはないようである。

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